10日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅反発し、前日比3円30銭円高・ドル安の「1ドル=144円40〜50銭」で取引を終えています。米中の貿易摩擦が激しくなるとの警戒から相対的に低リスク通貨とされる円を買って、ドルを売る動きが優勢となりました。一時「1ドル=144円00銭」まで上昇し、前日に付けました半年ぶりの円高・ドル安水準(143円99銭)にせまりました。円の安値は「1ドル=145円59銭」でした。
<トランプ米大統領>は、9日に対中関税を(125%)に引き上げる方針を示しました。ホワイトハウスは10日、3月までに課した(20%)の追加関税と合わせて(145%)になることを明らかにしています。中国も10日に報復措置として米国に対し、(84%)の追加関税を発動しており、対立が一段と激化するとの懸念が強まっています。