1960年代に起きた実際の事件をもとにした映画『ブルーボーイ事件』が、今秋に全国で公開されます。
本作の舞台は、東京オリンピックや大阪万博で沸く高度経済成長期の日本。国際化に向け売春の取り締まりが強化される中、性別適合手術を受けた通称「ブルーボーイ」たちを一掃するため、検察は手術を行った医師「赤城昌雄」を逮捕します。
同じ頃、東京の喫茶店でウェイトレスとして働く「サチ」は、恋人からプロポーズを受け幸せを噛み締めていました。そんなある日、裁判で「赤城」の弁護をすることになった弁護士「狩野卓」が「サチ」を訪ね、性別適合手術を受けた証人として出廷してほしいと依頼します。
「サチ」を演じるのは、ドキュメンタリー映画『女になる』(2017年・監督:田中幸夫)の<中川未悠>。トランスジェンダー当事者である<中川未悠>は、オーディションで主演に抜擢され、本作で演技に初挑戦しました。
また「サチ」の恋人「若村篤彦」役で<前原滉>、サチのかつての同僚役で<中村中>とドラァグクイーンの<イズミ・セクシー>、「ブルーボーイ」役で<真田怜臣>、<六川裕史>、<泰平>が出演しています。医師の「赤城」役には<山中崇>、弁護士「狩野」役には<錦戸亮>、検事「時田孝太郎」役には<安井順平>、<渋川清彦>もキャストに名を連ね、監督は『僕らの未来』・『フタリノセカイ』の<飯塚花笑>が務めています。