本日<13:00>より「NHK-BS」にて、1954年1月15日より公開されました『山の音』の放送があります。
原作は、<川端康成>の同名長編小説『山の音』で、老いを自覚し、ふと耳にした「山の音」を死期の告知と怖れながら、息子の嫁に淡い恋情を抱く主人公の様々な夢想や心境、死者の夢を基調に、復員兵の息子の堕落、出戻りの娘など、家族間の心理的葛藤を鎌倉の美しい自然や風物と共に描いた作品です
<原節子>が清楚で意志の強いヒロイン「菊子」を演じています、<成瀬巳喜男>監督の代表作の一つです。鎌倉で息子夫婦と暮らす「尾形信吾」は、老いを感じ、寂しさを感じる日々を送っていました。息子の「修一」はほかに女がいて、「信吾」は浮気に耐える嫁の「菊子」を不びんに思い、いつしか「菊子」にひかれるようになります。やがて「菊子」の妊娠がわかります。
撮影・美術・編集、光と影を繊細にとらえ、映画ならではの演出で複雑な人間関係を描いた映画史上の傑作です。
「尾形菊子」に<原節子>、「尾形信吾」に<山村聰>、「尾形修一」に<上原謙>、「谷崎英子」に<杉葉子>、「尾形保子」に<長岡輝子>、「池田」に<丹阿弥谷津子>、「相原房子」に<中北千枝子>ほかが出演です。