「１ドル＝１５８円１２銭～１５８円１８銭」

９日のニューヨーク外国為替市場で円相場は４営業日ぶりに反発し、前日比２５銭円高・ドル安の「１ドル＝１５８円０５〜１５銭」で取引を終えています。円の高値は「１ドル＝１５７円５９銭」、安値は「１ドル＝１５８円１５銭」でした。

米債券市場で長期金利の上昇が一服しています。日米金利差の拡大観測が後退し、円買い・ドル売りが入りました。

前日に約８カ月ぶりの高水準を付けていた米長期金利が、９日は低下する場面がありました。外為市場では１０日発表の２０２４年１２月の米雇用統計の発表を前に円売り・ドル買いの持ち高を整理する動きが出やすく、半面、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の複数の高官が利下げに慎重な姿勢を示したことは円の上値を抑えています。

（FRB）の＜ボウマン理事＞は、９日の講演で２０２４年１２月の追加利下げについて「政策の調整段階で最後のステップになると考えて支持した」と述べ、利下げはひとまず１２月で停止するのが適切との考えを示唆しています。フィラデルフィア連銀の＜ハーカー総裁＞は「（利下げを）いったん休止し、事態の進展を見守るのが適切だ」との認識を示したと報道されています。