25日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続落し、午前終値は前日比46円29銭(0.12%)安の3万8990円56銭でした。
24日の米株式相場の上昇を受けて日経平均は100円超高で始まったものの、個人投資家の戻り待ちの売りや損益通算を目的とした売りも出て相場の重荷になりました。クリスマス休暇入りした海外投資家も多く、薄商いのなかで日経平均の下げ幅は一時100円を超える場面がありました。
24日の米株式市場ではダウ工業株30種平均株価が上昇したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は2万台を回復しています。この流れを引き継ぎ、25日の東京市場ではファストリやソフトバンクグループ(SBG)などの値がさ株が買われた一方、東エレクやアドテストといった半導体関連は一時下落し、指数の方向感は弱い流れでした。
過去最大の下げ幅を記録しました(8月5日)以降の価格帯別売買高をみますと、3万9000〜3万9500円の水準での商いが多く、3万9000円を節目と意識する個人投資家は多く、足元の水準では戻り待ちの売りが出やすいようです。さらに、これまで日本株の買いの主体となっていた事業法人(一般企業)による自社株買いも年末とあって見込みにくく、上値が重い要因となっているようです。
終値は小幅に続伸し、前日比93円58銭(0.24%)高の3万9130円43銭で終えています。