『パルバティ・バウル 黄金の河を渡って』@<阿部櫻子>監督
11月
14日
インドの吟遊行者<パルバティ・バウル>が、日本とインドに共通する「修行」の世界を歌舞で体現する姿をとらえたドキュメンタリー『パルバティ・バウル 黄金の河を渡って』が、2024年11月15日より公開されます。
8世紀からインド・ベンガルに受け継がれてきた「修行」の伝統を持つ吟遊行者<バウル>です。バラモン階級に生まれた<パルバティ・バウル>は16歳の時に突然あるビジョンを見て吟遊行者となり、30年近くにわたって歌う修行の道を歩んできました。
彼女が発する歌ごえは修行に裏打ちされた「いのちの顕れ」で、渡河した者だけが知る豊穣な世界の在り処を、彼女はその歌舞で表現します。2023年11月に来日した<パルバティ>は、岩手・一遍上人の光林寺、花巻の大償神楽、那智大社・飛龍神社、大阪・岸和田の杉江能楽堂など、日本の修行文化の息づく地を巡り奉納演奏を行ないました。<パルバティ>は歌をうたうことや舞うことについて、「芸能者」としてではなく「修行者」としての独特の考えを明らかにしていきます。
<パルバティ・バウル>の友人でもある<阿部櫻子>監督が、2019年製作のドキュメンタリー『The Path パルバティ・バウル 風狂の歌ごえ』に続いて監督を務めています。