16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日続伸し、前週末比25銭円高・ドル安の「1ドル=140円55〜65銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=139円76銭」、安値は「1ドル=140円91銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)による大幅利下げ観測を背景に円買い・ドル売りが優勢でした。米長期金利が低下し、日米金利差が縮小するとの見方が円の支えとなっています。
(FRB)が17〜18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.5%)の利下げを決めるとの観測が広がっています。アジア市場の取引時間帯には、
「1ドル=139円58銭」近辺と2023年7月以来およそ1年2カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けています。
日銀は19〜20日に金融政策決定会合を開きます。市場では追加利上げを見送るとの見方が優勢であるものの、利上げを進める流れは変わらないとの指摘もあります。日米の金融政策の方向性の違いから円買い・ドル売りに流れています。
ニューヨーク市場では円相場が下落に転じる場面がありました。16日朝発表の9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は(11.5)と、市場予想(マイナス5.0)に反し、8月(マイナス4.7)から改善しています。米景気先行きへの懸念が薄れ、円売り・ドル買いを誘いました。