「1ドル=145円22銭」
9月
4日
4日の東京外国為替市場で、円相場は続伸しました。17時時点では前日の同時点に比べ94銭円高・ドル安の「1ドル=144円99銭」前後で推移しています。
3日発表の米景況感指標が市場予想を下回る結果となり、同日の米長期金利が低下。日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢でした。日米株式相場の下落を受けて投資家のリスク選好姿勢が後退するとの見方も円への買いにつながっています。
円相場は16時半ごろに一時「1ドル=144円76銭」近辺まで上昇しています。米サプライマネジメント協会(ISM)が3日発表しました8月の製造業景況感指数は(47.2)と7月(46.8)から小幅な改善にとどまり、好不況の境目とされる(50)や市場予想(47.9)に届きませんでした。改めて米景気減速に対する懸念が広がり、3日の米長期金利が低下したことから円に対してドルを売る動きが強まっています。
日銀による追加利上げ観測がくすぶり続けている点も円相場の支えとなりました。政府が3日に開いた経済財政諮問会議で、<植田和男総裁>は経済・物価の見通しが実現していくようなら「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整」するとの姿勢を改めて示しています。