23日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前終値は前日比93円57銭(0.24%)安の3万8117円44銭でした。朝方に上げ幅は100円を超えましたが、買いの勢いは続きませんでした。朝方に
「1ドル=146円台前半」の円安・ドル高水準で推移していた円相場が、
「1ドル=145円台半ば」まで下げ幅を縮小し、投資家心理の重荷となりました。
日経平均は朝高後も上値が重く、下げに転じています。日銀の<植田和男総裁>が衆議院財務金融委員会に出席し、経済や物価が見通しどおりに実現する確度が高まれば「金融緩和の度合いを調整していく」などと述べ、外国為替市場で円買い・ドル売りを誘いました。方向感のわかりにくい発言が多かったのですが、少なくともハト派的な内容ではなかったため、円の下げ渋りとともに株売りを促したようです。
終値は、前日比153円26銭(0.40%)高の3万8364円27銭で取引を終えています。