「1ドル=145円13銭
8月
21日
20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日続伸し、前日比1円35銭円高・ドル安の「1ドル=145円20〜30銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=145円20銭」、安値は「1ドル=146円49銭」でした。
米利下げ観測を背景に、引き続き円買い・ドル売りが優勢でした。日米金利差の縮小も円相場の支えになっています。
米国外でもインフレが落ち着き、各国中央銀行が利下げに動いていることも米利下げ観測を強め、対円でのドル売りに波及しました。スウェーデンのリクスバンク(中銀)は20日に政策金利を引き下げ、ペースを速める考えを示しています。同日発表のカナダの7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比の伸びが6月から鈍化。カナダ銀行(中銀)が一段の利下げをしやすくなるとの見方につながっています。
20日にフィラデルフィア連銀が公表しました8月の非製造業景況指数は(マイナス25.1)と2020年12月以来、およそ3年8カ月ぶりの低水準を付けています。前月(マイナス19.1)からも低下し、円買い・ドル売りを誘いました。米債券市場では長期金利が低下し、日米金利差の縮小からも円買い・ドル売りに流れています
カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、23日には<パウエル(FRB)議長>が講演します。市場ではインフレ鈍化を認め、金融緩和に積極的なハト派的発言になるとの見方が優勢ですが、米経済の減速を懸念する姿勢を示すようなら相場の反応が大きくなりそうです。