『初めての女』@<小平哲兵>監督
6月
21日
芥川賞の選考委員を創設以来46年間務めた俳人で小説家の<瀧井孝作>が晩年に執筆した、日本文学大賞を受賞した私小説『俳人仲間』の一篇で自身の青年期を描いた同名私小説『初めての女』を映画化した『初めての女』が、2024年6月22日より公開されます。
飛騨高山に残る古い街並みや自然を背景に、若かりし頃の「瀧井孝作」が経験した俳句仲間との青春、2人の女性との初めての恋など、ひとりの青年の成長を描いています。
明治末期の岐阜県高山。「瀧井孝作」は家業が傾いたことから丁稚奉公に出されました。幼い頃に兄と母を亡くし、奉公先でつらい日々を送る「孝作」の唯一の心のよりどころは、俳句を書くことでした。俳句仲間たちと句作に励んでいた「孝作」は、西洋料理店の女中「玉」、三味線芸者の「菊」と出会います。「孝作」は、2人の女性を前に、今まで味わったことがない感情に突き動かされるのでした。
主人公「瀧井孝作」を『君に幸あれよ』の<髙橋雄祐>、「玉」役を『夜明けのすべて』の<芋生悠>、「菊」役を『海にのせたガズの夢』の<三輪晴香>がそれぞれ演じ、監督は元漁師という経歴を持ち、本作が劇場作品デビューとなる<小平哲兵>が務めています。