25日午前の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前引けは前日比641円97銭(1.67%)安の3万7818円11銭でした。
前日の日経平均が「907円92銭」高と急伸していたため、戻り待ちの売りや利益確定目的の売りが優勢でした。
国内外で決算発表シーズンに入りましたが、一部の主要企業に低調な決算内容がみられ、企業業績全体への警戒感が株売りを促しています。外国為替市場で円相場が
「1ドル=155円台」と1990年6月以来約34年ぶりの円安・ドル高水準を付けていますが、輸出関連株への買いは特に目ちませんでした。
24日に決算を発表したファナックやキヤノンが大幅安となり、国内企業業績の不透明感が強まりました。ファナックは2025年3月期(今期)の減収減益見通しを示し、市場予想平均も下回りました。キヤノンは2024年1〜3月期の連結営業利益(米国会計基準)が4年ぶりに減益となりました。
フェイスブックを運営する米メタが現地時間24日に発表しました業績見通しが市場予想を下回り、メタ株は同日の時間外取引で一時約2割下落しています。日本時間25日午前の取引で米ナスダック100指数の先物が大きく下げ、
25日の米株式相場の下落材料も重荷となりました。
終値は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比831円60銭(2.16%)安の3万7628円48銭でした。