27日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。前週末にかけて最高値更新が続き、過熱感や高値警戒感が意識されやすい。週内に発表されるインフレ指標を見極めたいとして買いを手控える雰囲気も出ています。
ダウ平均株価を含む主要株価指数がそろって最高値圏で推移しており、主力株などへの利益確定や持ち高調整の売りが相場の重荷となりました。
29日には1月の米個人消費支出(PCE)物価指数が発表されます。米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標がインフレ圧力の強さを示せば、早期の利下げ観測が一段と後退する可能性があります。
半面、米景気や企業業績に対する根強い楽観は相場を下支えしています。半導体やソフトウエア、セキュリティー関連など、人工知能(AI)普及が業績成長につながる銘柄の一角への物色は続いています。
ダウ平均株価は、前日比96ドル82セント(0.25%)安の3万8972ドル41セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比59.05ポイント(0.37%)高の1万6035.30でした。
S&P500種株価指数は、前日比8.65ポイント (0.17%)高の5078.18でした。