7日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸して始まりました。米経済のソフトランディング(軟着陸)への期待が引き続き相場の支えとなっています。もっとも、米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ転換観測の後退は上値を抑えています。
このところの米経済の底堅さを示す経済指標に加え、市場予想を上回る米企業の決算発表は米景気が急速な落ち込みを避けられるとの見方を強めています。ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、自動車のフォード・モーターが6日夕に発表しました2023年10〜12月期決算や2024年12月期通期の業績見通しに加え、特別配当の実施も好感され大幅高となっています。
もっとも、相場の上値は重く、年内の利下げ開始が見込まれているものの、早期の利下げには慎重な姿勢をみせる(FRB)高官が増えています。また、一部の地銀経営を巡る不透明感も引き続き投資家心理の重荷となっている面があります。
終値は、前日比156ドル00セント(0.40%)高の3万8677ドル26セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比147.65ポイント(0.95%)高の1万5756.64でした。
S&P500種指数は、前日比40.83ポイント (0.82%)高の4995.06でした。