『みなに幸あれ』@<下津優太>監督
11月
25日
本作は看護学生の〈孫〉が田舎に住む祖父母に会いに行くことから始まるホラーです。久しぶりの再会に家族水入らずで幸せな時間を過ごしますが、〈孫〉は祖父母の家から〈何か〉を感じ、違和感を覚えます。やがて人間の存在自体を揺るがすような根源的な恐怖が迫って来ます。
<古川琴音>は、この世界の特異な成り立ちに疑問を抱きながら追い込まれていく〈孫〉を演じています。監督は第1回日本ホラー映画大賞で大賞に輝いた短編をもとに商業映画デビューを果たす<下津優太>が務めています。<Base Ball Bear>が主題歌として『Endless Etude(BEST WISHES TO ALL ver.)』を提供しています。
予告は〈孫〉が道で手助けをした老婆から「ごめんねえ。私たち年寄りのために若い人たちが犠牲になって」と声を掛けられるシーンで幕開け。祖父母や近隣住民の言動に違和感を抱き始めた〈孫〉に、祖母が「この人のおかげで私たちの幸せが成り立ってるの」と謎の言葉を投げ掛ける様子も。そして血だらけになった孫、目と口を縫った男、痙攣する少年など次々と常軌を逸した出来事が切り取られています。