21日午前の東京外国為替市場で、円相場は大幅に上昇しています。12時時点は「1ドル=147円76~78銭」と前日17時時点と比べ1円15銭の円高・ドル安でした。
11時45分すぎに一時「1ドル=147円65銭近辺」と10月3日以来、約1カ月半ぶりの高値をつけています。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面が終了するとの思惑で円買い・ドル売りが入っています。米国の感謝祭の祝日(11月23日)を前に海外投機筋が円売りの持ち高を解消する動きが優勢となり、相場を押し上げました。
前日のニューヨーク市場で最近の低調な米経済指標を受けて米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買い・ドル売りが活発だった流れを引き継いでいます。
23日に米国が感謝祭で休場となるのを前に、「日米金利差に着目して円売り・ドル買いを出していた投機筋が、持ち高整理」で円買いに動いたとみられ、10月3日の高値で節目の1つである「1ドル=147円30銭」の突破を狙った仕掛け的な円買いも入っているようです。