今年の読書(44)『ダ・ヴィンチ刑事』加藤実秋(双葉文庫)
7月
18日
警視庁楠町西署の刑事「小暮時生」38歳は三女一人の子を育てながら、離婚した姉「仁美」と家事に仕事に奮闘する日々を送っています。ある日、季節外れの人事異動で本庁から一人の刑事がやって来ますが、深紅のスケッチブックを携えた男の名は「南雲士郎」でした。「ダ・ヴィンチ刑事」とあだ名される彼は、東京藝大絵画科卒という異色の経歴の持ち主でした。
楠町西署では「小暮」は「南雲」とバディを組むことになりますが、2人には12年前の本庁勤務時代に未解決事件となった連続猟奇殺人事件「リプロマーダー事件」を共に追っていた過去がありました。「小暮」は今でも自宅の屋根裏部屋で、「リプロマーダー事件」の資料を読み捜査を一人続けているのでした。
3つの事件解決後に、「リプロマーダー事件」の続きと思われる殺人事件が発生した所で本書は終わりますが、文庫本の帯には「第2巻、今夏発売予定!」とありました。