大相撲の《金星》雑考(32)
9月
17日
持ち給金は、番付によって決まる基準給(十両40円、幕内60円、大関100円、横綱150円)に、過去の成績に応じた額が積み上げられていく加算制となっています。
1勝の勝ち越しにつき50銭が加算される仕組みで、8勝7敗なら50銭、10勝5敗なら2円50銭が増額されることになります。実際にはその持ち給金を「4000倍」した金額が翌場所から支払わることになり、8勝なら2000円、10勝すれば翌場所から1万円が月給とは別に毎場所、引退まで増額された支給が続きます。
ひとり横綱の<照ノ富士>ですが、今年になってから先場所まで金星を7個も配給しています。<玉鷲>には1月場所から3場所連続で《金星》を与え、さらに今場所で今年4つ目を配給しています。つまり、<玉鷲>にとっては引退するまで年間96万円(24万円✕4)の加算が生じることになります。