神戸：ファルコンの散歩メモ

９日（日本時間１０日）、弦楽器専門の競売会社「タリシオ」は日本から出品されたバイオリンの名器「ストラディバリウス」がニューヨークでの競売で、１５３４万ドル（約２０億６千万円）で落札されたと発表しています。

「タリシオ」によりますと「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋（愛知県一宮市）の創業者、＜宗次徳二＞氏が２００７年から所有していました。

イタリアの弦楽器製作者＜アントニオ・ストラディバリウス＞は１７～１８世紀に約千本のストラディバリウスを作ったとされています。現存しているヴァイオリンは、約５００挺で、個人所有のものもありますが、多くは財団などが所有し、有望な演奏家に貸与して後世へと引き継がれていくよう管理されています。そのため、パブリックなオークションに登場するのは、かなりレアケースでした。

落札されたのは黄金期の１７１４年に製作され、後に「ダ・ビンチ」と命名された名器です。『オズの魔法使い』（１９３９年・監督：ヴィクター・フレミング）の劇中で演奏されており、「ドロシー」（ジュディ・ガーランド）が唄う『Over the Rainbow』のヴァインリンの音色は、この「ダ・ヴィンチ」ということです。