小さな果実ですので【ヒメリンゴ(姫林檎)】と呼びがちですが、バラ科リンゴ属の【イヌリンゴ(犬林檎)】が正式名のようです。古くから鉢植えや庭植えで親しまれていますが人工的に作られた園芸品種です。天然の分布はありません。「セイヨウリンゴ」と「ズミ」の雑種とする説が一般的ですが、詳細は不明です。
幹の高さは10m、直径は20cmほどまで成長します。若枝には軟毛がありますが、成長すると無毛になります。葉は長さ6~10㎝の楕円形で、鋸歯です。
花は、枝の先に5~6個がつき、白い軟毛があり、長さ3.5~4cmの花柄をもっています。つぼみは淡紅色ですが、開花しますと白色になります。
果実は球形で直径が2~2.5cm。熟すと黄色から紅色になり、先はへこみません。日本においては、熟したものであっても酸味が強いため、食用価値が低く安価なためりんご飴の材料として使用されることが多いようです。
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