『とんび』@<瀬々敬久>監督
4月
3日
『糸』・『護られなかった者たちへ』の<瀬々敬久>が監督を務め、幾度途切れても必ずつながる親子の絆を描き出します。
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者の「ヤス」は愛妻の妊娠に嬉しさを隠しきれず、姉貴分の「たえ子」や幼なじみの「照雲」に茶化される日々を過ごしていました。幼い頃に両親と離別した「ヤス」にとって、自分の家庭を築くことはこの上ない幸せでした。
やがて息子の「アキラ」が誕生し、周囲は「とんびが鷹を生んだ」と騒ぎ立てます。ところがそんな矢先、妻が事故で他界してしまい、父子2人の生活が始まります。親の愛を知らぬまま父になった「ヤス」は仲間たちに支えられながら、不器用にも息子を愛し育て続けます。そしてある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがる「アキラ」に、「ヤス」は大きな嘘をついてしまいます。