『(仮題)東京2020オリンピック』@<河瀨直美>監督
12月
16日
コロナ禍で1年の延期を経て、57年ぶりに開催されました「東京2020オリンピック」です。2年にわたりカメラを回した本作では、その壮大な記録から人類の未来を映し出します。
なおオリンピック公式映画は、20世紀初めより、すべての大会において製作されており、日本では1964年東京大会では<市川崑>、1972年札幌大会では<篠田正浩>、1998年長野大会では<バド・グリーンスパン>が監督を務めています。
<河瀨直美>は、「〝呪われた五輪〟をどう描くか。エンブレムの盗作疑惑に新国立競技場白紙撤回、さらにはJOC会長の招致不正疑惑もあった。今年に入ってからは、怒とうの不祥事続き。森喜朗前会長の女性蔑視発言、開会式に携わる佐々木宏氏のタレント豚アイデア、小山田圭吾のいじめ自慢、小林賢太郎氏のホロコースト…。ここに斬りこまなければ、作品としての価値が損なわれるから」としていただけに、記録としてどこまで斬り込んで描いているのか注目作品です。