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『夢のアンデス』@<パトリシオ・グスマン>監督

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『光のノスタルジア』(2010年) ・ 『真珠のボタン』(2015年)で知られるパリ在住の<パトリシオ・グスマン>(79)の監督作『原題:The Cordillera of Dreams』が『夢のアンデス』の邦題で10月9日より公開が決定しています。

米中央情報局(CIA)支援のもと、1973年9月に<アウグスト・ピノチェト>の指揮によって発生したチリの軍事クーデター。世界で初めて自由選挙によって樹立した<サルバドール・アジェンデ>による社会主義政権は<ピノチェト>に倒され、左派を中心とした3000人を超える市民が虐殺されました。<パトリシオ・グスマン>はドキュメンタリー映画『チリの闘い』の撮影後、政治犯として連行されながらフィルムを守るためパリに亡命。その後、40年以上にわたってチリの弾圧の歴史を映画として記録してきました。

本作で<パトリシオ・グスマン>は、かつて三部構成のドキュメンタリー映画『チリの闘い』で映像に残した<サルバドール・アジェンデ>時代の歴史と、クーデター後に新自由主義の実験の場となったチリの現状を見つめ直しています。

なお本作は、第72回カンヌ映画祭(2019年5月25日)で、ドキュメンタリー作品を対象とするゴールデンアイ賞を獲得しています。ポスターデザインは、『ビバリウム』『ミッドサマー』などを手掛けたグラフィックデザイナーの<大島依提亜>が担当しました。
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