原発の汚染処理水の処分、海に流す方針決定
4月
13日
現在建屋内の地下には、壁のひびから地下水が入り込んでおり、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を冷やした水と混じって、放射性物質を高濃度に含む「汚染水」が発生していますが、多核種除去設備「ALPS(アルプス)」のフィルターなどに通して濃度を下げてから、タンクに貯めています。
東電はこれまでに、敷地内に1047基(計137万立方メートル)のタンクの建設を終えています。タンクの水は今年4月時点で125万立方メートルに上り、2023年3月ごろまでにはタンクの容量が満水になる見通しで、処分の決定が迫られていました。
タンクの水の7割は、放射性物質の濃度が国の放出墓準を超えています。このため、東電は放出前に、濃度が基準未満になるまでアルプスに通し、その後、トリチウムだけは技術的に取り除けないので、福島第1原発の地下水の放出基準(1リットルあたり1500ベクレル)を下回る国の基準の40分の1未満になるよう海水で希釈するようです。
東電は2023年ごろに放出を開始。今後たまり続ける分も含めて、流し終えるまでに30~40年かかる見通しになっています。