何者かに上塗りされた部分を取り除く作業が進められている<フェルメール>の絵画、「窓辺で手紙を読む女」がメディアに公開され、これまで見えていなかったキューピッドが姿を見せています。
17世紀を代表するオランダの画家、<フェルメール>の絵画「窓辺で手紙を読む女」は、窓際で手紙を手にたたずむ女性を描いた作品です。以前から奥の壁にはキューピッドが描かれていて、上塗りされていることが分かっていましたが、最近の分析で上塗りは、フェルメール>の死後に何者かが行ったものであることが分かり、一昨年から取り除く作業が行われています。
こうした中、7日、作業途中の作品がメディアに公開され、右上の壁にこれまで見えていなかったキューピッドが姿を現わしました。キューピッドは手紙がラブレターであることを示しているということで、顔や弓の一部を確認することができます。
作業は0.02ミリの厚みの絵の具を顕微鏡を使って慎重に取り除いていくというもので、1日に1平方センチから2平方センチしか進まないということです。
作業を行っているドイツ東部ドレスデンの美術館のシュテファン・コーヤ館長は「色彩に統一感が生まれ、よりフェルメールらしくなっている」と話しています。
復元作業は少なくともあと1年はかかる見通しですが、作業途中の作品は今月8日から来月16日まで、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館で一般に公開されます。
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