ファルコン植物記(2052)花と実【オクラ】(3)
6月
23日
【オクラ】は一般的にはまだ新しい野菜で、一般市場に流通するようになったのは昭和50年代の事です。日本に入ってきたのは明治時代の様ですが、沖縄や鹿児島など暖かい地方で作られて地元で消費される程度でした。
寒さに弱い植物で、日本では一年草となっていますが、暑い熱帯気候のもとでは多年草で、【オクラ】は若い果実や花を食用とします。
【オクラ】は花が咲いた後に実を付けますが、そのままにしておくと実は硬くなり食べられなくなります。食用にするのは、実が出来始めた小さな物や、まだ若く、柔らかいうちに収穫した物です。また、花オクラというものもあり、これは花その物を食べます。蕾の状態の物から、咲いている状態の物まで食べられます。
サヤは収穫せずに完熟させておくと、どんどん硬くなり、乾燥して丸い種が詰まったサヤとなります。