「大嘗宮」建設関係費用約24億円4千万@「宮廷費」充当
11月
15日
「大嘗宮」は約6500平方メートルで、悠紀殿や主基殿(すきでん)など30余りの建物で構成されています。建物の撤去費用などを含めた建設関係費は約24億4千万円となる見込みです。神道形式の「大嘗祭」に対する公費支出を巡っては、1990年に催された前回から、憲法の政教分離原則に反するとの批判が根強いのですが、政府は令和の今回も公的性格を認め、費用は皇室の公的活動費「宮廷費」を充てています
国民の負担を最小限に抑えたいという天皇陛下の意向もあり、建物の規模や間隔を小さくして、前回の8割ほどの広さに抑えています。
悠紀殿や主基殿などの屋根をかやぶきから板ぶきに変更しました。伝統を重視する一部の国会議員からかやぶきにするよう政府に申し入れもありましたが、宮内庁は工期短縮などを理由に板ぶきを採用しています。職人不足なども背景にあります。
解体された「大嘗宮」の大部分の木材は今回はなるべく再利用する方向で調整。宮内庁の大礼委員会は昨年12月、「住宅建材には不向きで、公園や防災土木などでの再利用を検討中」と発表しています。