探査機「はやぶさ2」(24)地球に帰還
11月
13日
2回の着陸で入手した「リュウグウ」の岩の破片 が入ったカプセルを抱え、宇宙空間を約8億キロ飛行。2020年末に帰還を目指します。無事試料を回収できれば、太陽系の成り立ちや地球の生命起源に迫る研究成果も期待されています。
2014年12月3日に種子島宇宙センター大型ロケット発射場からH-IIAロケット26号機で打ち上げられ、2018年6月27日に「リュウグウ」上空20㎞に到着した「はやぶさ2」は、約1年半の間に「リュウグウ」へ着陸して岩石試料を採取したり、「人工クレーター」 をつくったりするなど、当初の目標を全て完璧にこなしました。
「はやぶさ2」は今後、姿勢を変更するなどしたあと、今月20日からおよそ2週間、メインエンジンであるイオンエンジンの試験運転を行い、来月3日以降にイオンエンジンを本格的に噴射して地球に向かう計画です。
「はやぶさ2」は、来年11月から12月に「リュウグウ」の岩石の破片が入ったとみられるカプセルを分離して、オーストラリアの砂漠地帯 に落下させる計画で、その後、国内の研究者などが岩石の破片を詳しく分析することになっています。