5000年前のエンエスール遺跡@イスラエル・ハリシュ近郊
10月
9日
イスラエル考古学庁によりますと、「ここでは、居住区と公共のスペースを区切る道路が計画的に整備され、大規模な都市建設が行われていた」と説明。
また発掘に携わった別の考古学者の話によりますと、「エンエスール」と呼ばれるこの遺跡の面積は0.65平方キロメートルで、既知の遺跡に比べて2倍の広さだといいます。
この古代都市では、儀式を行うための寺院と共に、人や動物の顔をかたどった珍しい小像や、石の器の中に納められた焼けた動物の骨なども見つかっています。この動物の骨は、いけにえがささげられていた証拠と考えられています。
さらに発掘チームは、長さおよそ20メートル、高さ2メートルに及ぶ要塞のほか、墓地も発見したと明らかにしています
また陶器の破片や石器、玄武岩でできたつぼなど、計約400万個も見つかっており、道具の一部はエジプトから来ていると、同チームはみている。
エンエスールには推定で5000~6000人が生活し、農業や商業に従事していたとみられますが、紀元前3世紀頃に放棄されたと考えられており、その理由は明らかにされていません。