ファルコン昆虫記(819)若齢幼虫【ヒメシロモンドクガ】
5月
16日
最終齢の幼虫の体長は35~40ミリ。体色は淡褐色~黒褐色で、背面に黒色の広い帯状筋があり、それを挟むように1対の橙色の筋が伸びています。黒色の帯状筋には白~黒褐色のブラシ状の毛束が4つあります。3齢を越えたころ、頭部の左右からやや長い黒い毛束を前方に突き出します。4齢になると腹部側面に1対の黒い毛束ができます。終齢になると、尾部にも灰色~黒褐色の毛束がみられるようになります。
幼虫は、バラ科(サクラ、リンゴ、ウメなど)、クワ科(クワ)、ブナ科(クヌギ)、ヤナギ科(ポプラ)、マメ科(ダイズ・インゲンマメ)など、多くの木本や草本の葉を食します。
成虫は、6、8、10月に現れ、翅を開いたときの大きさは雄が21~29ミリ、雌が30~42ミリで、翅は淡褐色~暗褐色で、前翅に褐色~黒色の斑紋や波状の模様が見られますが、変異が多いようです。