「ブラックホール」の影を撮影@国立天文台など国際研究チーム
4月
11日
一般相対性理論の正しさを証明するとともに、銀河の中心にあると考えられてきた巨大「ブラックホール」を直接確認した成果。「ブラックホール」の影の大きさから質量などを算出し、銀河の起源や進化を解明する重要な手がかりとなります。
チームは2017年4月、おとめ座の方向にあり、地球から約5500万光年離れた楕円(だえん)銀河「M87」の中心にあると考えられていた宇宙最大級の「ブラックホール」を観測。南米チリにある「アルマ」をはじめハワイ、南極など世界6カ所にある8台の電波望遠鏡の観測データを約2年かけて慎重に解析しました。
その結果、「ブラックホール」周辺部のガスがリング状に輝き、中心が影のように暗くなっている画像が得られました。リングの直径は約1000億キロで、そこから「M87」の中心にある「ブラックホール」の質量は太陽の約65億倍だと算定できるといいます。