ご冥福を祈ります<兼高かおる>さん
1月
9日
その間、地球を180周した計算となり、個人名を冠した番組としては世界でも類を見ない長寿を記録、日本の放送史に残る金字塔を打ち立てた。まだ海外旅行が一般には自由化されていない時代(放送当初)に、世界各地の魅力を伝え、その後の海外旅行ブームの火付け役となりました。
番組で会った著名人は、<ケネディ>米大統領(当時)や<チャールズ>英皇太子、スペインの画家、<ダリ>、スウェーデンのテニス選手<ボルグ>など、そうそうたる顔ぶれが並びます。番組での上品で丁寧な日本語のナレーションも耳に残っています。
昭和60年には「兼高かおる旅の資料館」(兵庫県淡路市)の名誉館長に就任。61年から平成18年まで「横浜人形の家」(横浜市)の館長も務めましたた。著書も『私の好きな世界の街』(新潮社2000年2月)・『わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!』 (小学館、2010年9月)など多数。2002年、菊池寛賞、2003年に紫綬褒章を受賞されています。