国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は、絶滅の恐れがある野生生物を記載した「レッドリスト」の最新版を発表しています。世界の9万6951種を評価し、2万6840種を絶滅危惧種(Critically Endangered)としています。絶滅危惧種の数は、今年7月に公表されたレッドリストよりも643種増えています。
アフリカ中央部に生息する「マウンテンゴリラ」は、これまで絶滅の恐れが最も強い「絶滅危惧1A類」に分類されていましたが、生息数が増えているとして危険度を1段階引き下げ、「絶滅危惧1B類」と評価されています。2008年の生息数は推計約690頭でしたが、密猟対策や獣医師の活動など保全が進んだ結果、18年の推計では1千頭超に増加したといいます。ただ、IUCNは「まだ危機状態にあり、保全活動を続ける必要がある」と警告しています。
一方、世界の海に生息する「ナガスクジラ」も「絶滅危惧1B類」から「絶滅危惧2類」へ危険度が1段階引き下げられています。商業捕鯨の禁止で、生息数が1970年代からほぼ倍の10万頭まで増えていることによります。
日本の固有植物「ヒナチドリ」と、鹿児島県の宝島と小宝島が生息地の「トカラハブ」が初めて評価され、絶滅危惧種の3番目のランクとなっています。また、沖縄近海などに生息し、食用にもなる「マダラハタ」と「アカマダラハタ」を新たに絶滅危惧種と評価しています。
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