ファルコン植物記(1995)【アエオニウム・サンシモン】(2)
6月
9日
その中で「黒法師」として流通しているものは、「アエオニウム・アルボレウム種」 を元にした園芸品種になります
アルボレウム種の分布域は、カナリア諸島、モロッコの西海岸にあり、岩や崖、丘陵地帯の斜面などに自生しています。
ユニークな草姿から、ヨーロッパでは古くから栽培されている植物です。
サンシモンは、美しい葉と独特の草姿が魅力の多肉植物です。ツヤのある葉は肉厚なヘラ状で、茎の先に放射状に展開します。葉は日光に当たると暗紫色に色付き、日照不足の環境では緑になります。
長く伸びた茎の先でロゼット状に展開する葉は、黒い花のようで、独特の雰囲気を持ったユニークな多肉植物です。
大きくなると茎は木の幹のような質感で長く伸び、草丈100㎝程度 に成長します。大きく育つと細い花茎を伸ばし、初春~初夏にかけて、黄色い花をたくさん咲かせます。花はとても美しいですが、株はその後枯れてしまいます。