「名古屋城本丸御殿」復元
6月
6日
発表資料によれば、「名古屋城本丸御殿」は、1615年に徳川家康の命によって建てられました。
日本を代表する近世書院造の建造物で、1930年には国宝第一号に指定されています。屈指の名城として知られていましたが、1945年の空襲により建物の全てを焼失。しかし幸いにも、1049面の障壁画、309枚の実測図、約700枚の写真、約2000個の礎石など豊富な史料が焼失を逃れ、2009年1月から復元工事に着手してきました。2018年の「上洛殿」などの完成をもって、10年をかけた復元計画を終える予定です。
名古屋文化の原点ともいえる「名古屋城本丸御殿」は、木曽の森で数百年の時を刻んだ檜を使用するなど、原則として旧来の材料で再現しています。復元により伝統技術や技法を受け継ぐとともに、先人の技や知恵を未来へと継承し、名古屋の活性化につながる拠点を目指します。