今年の読書(4)『故郷はなきや』佐伯泰英(新潮社文庫)
1月
18日
大黒屋大番頭の<鳶沢信一郎>を船団長とする大黒丸とイマサカ号は、<総兵衛>の生まれ故郷である越南(ベトナム)に無事に到着します。
新しい越南の初代皇帝との交易の締結も重要な任務でしたが、戦乱で行方不明になった<総兵衛>の母<今坂恭子>の安否を知るのも航海の重要なもくてきでしたが、無事に避難して暮らしていた<今坂恭子>の安否が確かめられ、皇帝との交易締結も無事に済ませることができました。
江戸で待つ<総兵衛>の身の周りでは、古着市の利権がらみで、浪人<筑後平十郎>なるものが、刺客として雇われたという情報を<陰吉>が伝え、小僧の<忠吉>は機転を聞かせ、<平十郎>を味方に取り込み、事なきを得ます。