川崎重工は6月30日、東海汽船株式会社と独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構との共同発注により川崎ジェットフォイル1隻の造船契約を締結しました。本船は、神戸工場で建造し、2020年6月に引き渡した後、東京竹芝と伊豆諸島間を中心とした航路の旅客輸送に投入される予定です。
川崎重工は1987年に米国ボーイング社からジェットフォイルの製造・販売の権利を引き継ぎ、1989年から1995年までに15隻のジェットフォイルを建造しました。本船は当社にとって25年ぶりの新造船となります。
ジェットフォイルは全没翼型水中翼旅客船と称され、高速性能と船酔いの無い快適な乗り心地を高いレベルで兼ね備えた超高速旅客船です。2基のガスタービンエンジンで駆動されるウォ―タージェット推進機から毎秒3トンの海水を噴射して前進し、前後2枚の水中翼に発生する揚力で海面から浮上することで、最高時速80km以上の超高速で航走します。また、波高3.5mの荒波でも安定した航走ができ、航空機と同じように船体を内側に傾斜させることでスムーズな旋回が可能です。
国内の離島航路をはじめとする高速海上交通の維持・発展のため、ジェットフォイルの活用を期待したいところです。
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投稿日 2017-07-01 11:00
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2017-07-01 16:13
ワオ!と言っているユーザー