今年の読書(2)『クラン Ⅰ』沢村鐵(中公文庫)
1月
12日
鑑識課の敏腕検視官<綾織美香>は、同じ警察官の婚約者<北森>の変死事件が、明らかに他殺なのに自殺と処理されたことに不満を持ち、その後の検視に対して手抜きが続いていました。
捜査に支障をきたすとのことで、<晴山旭>警部補は、上司から<綾織>の内偵を命じられます。
内偵を進めていく過程で、<晴山>は、警察組織を牛耳ろうとする警察内部に存在する巨大な組織の存在に突き当たり、<千徳>首席監察官をリーダーとする「クラン」という秘密裏に不穏な組織を探り出そうとするメンバーの一員として動き出します。