今年の読書(119)『日本橋時の鐘殺人事件』風野真知雄(文春文庫)
10月
10日
日本橋本石町にあr旅籠「長崎屋」にて、腹を竹槍でつかれた<酉右衛門>の死体が発見されます。殺人現場の横には、江戸市中に時を知らせる「トキの鐘」があり、その鐘を撞く<孫六>が妹<おみつ>の件で、<酉右衛門>を憎んでいたことがわかり、<根岸>の家来<坂巻>や同心<栗田>が調査に乗り出します。
いつもどおり、メインの殺人事件と並行して、今回も2年前におこった、押し込み強盗を解決する<根岸>ですが、市井の怪異な出来事に目を光らせている余禄も楽しみなシリーズです。