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- 今年の読書(108)『幻影の手術室』知念実希人(新潮文庫)
l文庫本に巻かれた帯の推薦者が、 <海堂尊>で、「医療本格ミステリー」の言葉に魅かれて読んでみましたが、読後のわたしの評価は、高くありません。
副題に「天久鷹央の事件カルテ」とあり、既刊分を含めて本書が6冊目でした。
手術後のオペ室で、一人の麻酔医が、「見えない誰か」と格闘するようにして、絶命してしまいます。オペ室は密室でした。
容疑者は、術後の患者一人という状況ですが、全身麻酔を受けていて身動きが取れません。
天才女医<天久鷹央>は、部下の<小鳥遊>を病院に潜りこませ事件の解明に当たります。
医学的な緊張感を期待していたのですが、少々思惑とはずれた構成で、既刊(5冊)を続けて読もうという気にはなりませんでした。
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