神戸残像(83)【ファミリアホール】(旧三菱銀行神戸支店)
4月
14日
明治から昭和にかけて、神戸随一の金融街である栄町通の西端に位置していましたが、阪神・淡路大震災や銀行の統廃合ですっかり重厚な銀行の建物が亡くなり、唯一の生き残りでしたので、解体は残念でなりません。
1930(明治33)年、<曽禰達蔵>による設計で、ルネサンス様式石造りの3階建て、同氏の設計で現存する最古の建築物であり、神戸市の景観形成重要建築物に2000年(平成12)年3月に指定されています。
「ファミリア」は1977(昭和52)年に購入、250人収容のホールとしてコンサートなどを開催してきていましたが、老朽化と耐震性の問題で売却に踏み切ったようです。
敷地の南東の角には、石造の 「スヌーピー」 が飾られていますが、今後どうなるのかも気になるところです。