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神戸:ファルコンの散歩メモ

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『蝕罪』堂場瞬一(中公文庫)

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『蝕罪』堂場瞬一(中公文庫)
行方不明者を探す専門部署として、警視庁に設立された失踪課ですが、その一つが、出世欲の高い48歳の<阿比留真弓>警視を三方面分室室長とする渋谷中央署です。

失踪課の実態は厄介者が寄せ集められた部署の感があり、心臓病を患っている56歳の<法月大智>警部補、定時退庁で合コンに精を出す33歳の<六条舞>巡査、拳銃のエキスパートですが<舞>の鞄持ち的な気弱な29歳の<森田純一>巡査、元プロ野球選手で4人の子持ち35歳の<醍醐塁>、そして主人公<高城賢吾>と同様に金町所から27歳の<明神愛実>巡査部長が同時に配属されていますが、彼女は捜査一課に配属される予定が警察の不祥事に関連して玉突き人事のあおりを受けています。

この課をまとめるチーフとして、45歳の<高城>警部補が<阿比留>の声掛かりで多摩東署から配属されましたが、彼には7年前に小学生の娘<綾菜>が行方不明になり、それが原因で弁護士の妻とは離婚、それ以来酒浸りの生活が続いていました。

そんな配属初日、結婚を一か月後に控えた婚約者が失踪した事件が持ち込まれ、<高城>は「給料分だけの仕事」をするために<明神>と捜査を始めていきます。

殺人事件の捜査とは違い、職場や友人関係を渡り歩く地味な捜査が続きますが、個性ある失踪課の人物たちの活動が期待できるシリーズになりそうです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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