今年の読書(152)『アウトサイダー』深町秋生(幻冬舎文庫)
11月
15日
主人公の<八神瑛子>は上野署に勤務する女刑事ですが、3年前に起こった暴力団高杉会の<芦屋>会長、並びに金庫番であった<島本>の自殺に不信を抱き、それを取材していた夫<雅也>も、奥多摩の山奥で川に飛び込んで自殺と処理された過去を背負っています。
所属の上野署以外にも<八神>は、刑事たち相手に高利貸しを行い、3年前の事件の真相を暴くべく子飼いを増やし警察内部の情報収集、執念で真相に迫っていきます。
本書にて一応のケリを付けた<八神>ですが、最終行は(第三話 了)の言葉で終り(完)でないだけに、これからも<八神>の活躍が楽しめるのか、気になる終わり方でした。