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- 『文庫版 豆腐小僧双六道中 ふりだし』京極夏彦(角川文庫)
<豆腐小僧>は、江戸時代の草双紙や黄表紙、怪談本などに多く登場する妖怪で、本書の主人公として登場してきます。
江戸郊外の廃業した豆腐屋の廃屋に住みついていた<豆腐小僧>ですが、たまたま現れた家をギシギシと軋ませる妖怪<鳴屋>から、自分の妖怪としての存在価値を問われ思い悩んだ<豆腐小僧>は、その理由を求めて旅に出かけます。
道中色々な幽霊や妖怪などと出会いながら、自分の父親は「見越し入道」と呼ばれる妖怪の総大将であり、姉は「ろくろ首」だと知り得ていきます。
全11話の連作で構成されており、すべての文章が講談調のノリで滑稽さと笑いを基本として語られ、知らぬ間に700ページを超す大作を読み切っておりました。
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