今年の読書(111)『シングルマザー』真田コジマ(ポプラ文庫)
9月
17日
就職の面接活動のときにベビーシッターを雇うのですが、来たのは20歳の専門学校の男の子<知己>でした。
何回か会ううちに<知己>に恋心を抱くのですが、一回り年上ということもあり、本気になれないまま自然と別れることになるのですが、この話がいい伏線になっています。
この伏線の物語と、子供のいるサラリーマン家庭の家族の状況や夫側からみた夫婦感の物語が交互に8編納められています。どのような結末になるのか、読者に疑問を感じさせながら、最終章で「あっ」と驚かせるまとめ方で感心しました。
市井の家族の絆を中心に据え、恋愛や家族の感情をうまく表している作品でした。
投稿日 2014-09-18 00:27
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2014-09-18 07:22
ワオ!と言っているユーザー