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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(40)『さよなら、ベイビー』里見蘭(新潮文庫)

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今年の読書(40)『さよなら、...
主人公<佐藤雅祥>は、17歳の時に母親を癌で亡くしたショックから自殺未遂を犯し、21歳になっても家に引きこもりの生活を続けています。

そんな折、父親がひとりの赤ん坊<タカヤ>を家に連れてきて、知り合いが海外旅行に行く間あずかることになったということで、3人の生活が始まりますが、突然父親が病死、<雅祥>は赤ん坊の世話を焼くことになります。

どこの赤ん坊か分からないまま従姉妹の<しーちゃん>の力を借り、迎えの来る日まで世話をする<雅祥>ですが、当日になってもどこからも連絡がありません。

<雅祥>の子育ての奮闘を描きながら、流産で子供を産めなくなった夫婦、母子家庭の中学生<成美>の妊娠等、出産に交わる話しが平行して進み、やがてひとつのドラマとして完結、心温まり胸に染みる読後感が残る一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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