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- 今年の読書(3)『見当たり捜査25時』姉小路祐(徳間文庫)
指名手配者の顔写真を記憶に刻み、繁華街やパチンコ店などで犯人を発見する任務を「見当たり捜査」と呼び、大阪府警捜査共助課通天閣分室を舞台として物語は進みます。
主人公は<逃げ得はゆるさない>を信念に捜査に励んでいる<浦石大輔>と女性警察官で市民啓蒙の部所に配属されている<姫子>の、<浦石>夫婦です。
熱海にある老舗ホテルを巡る殺人事件が起こり、犯人が大阪に逃亡したという警視庁の捜査依頼で、「見当たり班」は見事に被疑者を逮捕するのですが、被疑者には一卵性双生児の兄弟がおり、捜査はおもわぬ方向に進んでいきます。
法廷小説を読み慣れて刑法に通じている読者には、途中から「これはこうなるな」と結末が読めてしまう展開になるのですが、関西弁の会話とコンビの<浦石>夫婦の活躍が楽しめましたので、「よし」として読み終えました。
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