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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(139)『やる気のない刺客』佐藤雅美(角川文庫)

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今年の読書(139)『やる気の...
前回に読んだ 『町医 北村宗哲』 としての2作目の短篇集で、シリーズとして現在まで4巻が出版されていますが、文庫本としては3冊が刊行されています。

元渡世人の<宗哲>は、江戸・芝神明前に「北村堂」という医院を構え、評判の町医となっていますが、本人が渡世家業から足を洗ったと考えているにも関わらず、患者だけではなく厄介事が舞い込んできてしまいます。

登場人物は別として、作品に書かれている内容は綿密な時代考証をされていますので、物語の内容と合わせて興味深く読めるシリーズです。

「勝海舟」の曾祖父は、越後から江戸へやってきた目の不自由な人で、賭博場で金貸しで財を築いたとか、前作では<賀川玄悦>が、世界で初めて胎児は頭を逆さまにして背面しているのを発見した医者だとか、面白い話題に事欠きません。

前作に比べて各短篇の終わり方が急な感じがしましたが、どの短篇も連作としてつながる内容で、面白く読み終えました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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