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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(38)『PINK』柴田よしき(文春文庫)

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今年の読書(38)『PINK』...
表紙を見て「これは」と感じましたら、やはり阪神・淡路大震災を扱ったミステリーでした。
何回となく見てきています、大震災の爪跡が残るメリケンパークに当時のままの姿で保存されている岸壁のイラストでした。

主人公の<メイ>は、大震災で婚約者の<由紀夫>を亡くしますが、実家のある東京でお見合いをして外科医の<達也>と結婚、夫の転勤に伴い芦屋に引っ越しています。
実父の病気見舞いのため、五日ほど家を留守にするのですが、帰宅してから<達也>のしぐさや行動が依然と違うことに悩まされます。この辺りは、女性作家ならではの感性だと感じました。

懇意にしている宗教家の教祖<奈津美>の占いによると、身の回りに「桃色の影」が見えるとのお告げを受けますが、<メイ>には意味が分かりません。
そんな折、<メイ>の昔の同僚が絞殺される事件が起こり、<達也>が犯人として警察に逮捕されてしまいます。

神戸を舞台に、「記憶の喪失と愛の再生」を主題にしたミステリー、面白く読み終えました。

それにしても、以前にも大震災の神戸を舞台とした 『ピンクの雨』(新野彰子) がありましたが、なんだか<桃色>づいている神戸のようです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
birdyさんからコメント
投稿日 2013-03-23 09:01

PINKと殺人事件!
PINKは愛の再生ですか?

ワオ!と言っているユーザー

ファルコン
ファルコンさんからコメント
投稿日 2013-03-23 18:23

物語の伏線として「PINK=桃色」が重要な意味合いを持たせるようになっています。
地元が舞台の小説は、どうしても親近感がわきますね。 (苦笑)

ワオ!と言っているユーザー

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