冥王星より外側の天体に大気の存在を確認@ 国立天文台
5月
5日
冥王星より外側にある小天体に大気が存在することを地上からの観測で確認したと国立天文台などの研究チームが、4日付英科学誌『ネイチャーアストロノミー』に発表しました。惑星や準惑星の冥王星、大型衛星を除く太陽系で大気が確認された最も遠い天体だとしています。
国立天文台などの研究チームによりますと、太陽系で大気が存在する天体は従来、十分な重力がある大きな惑星や準惑星などに限られると考えられ、冥王星より遠い天体で大気の存在が確認された例はありませんでした。
研究チームは冥王星よりわずかに遠く、直径500キロ程度の比較的小さな天体「2002XV93」に注目し、2024年1月10日夜に地球から約55億キロ(地球と太陽の距離の約37倍)の位置で恒星を通過すると予測し、国内の福島県三春町、長野県木曽町、京都市の3か所で観測を行いました。
この天体が遠くの星の前を横切る際に星からの光がどのように遮られるか詳しく調べたところ、天体の大気による光の屈折がないと説明できない星の見え方の変化が確認されたということです。
観測時、この天体は太陽からおよそ57億キロと冥王星よりわずかに外側に位置していて、研究チームは太陽系で大気が確認された最も遠い天体だとし、大気の起源などを解明するため今後も観測を続けます。









