今夜<23:00>より「NHK総合」にて、<上原哲也>作の『ある小説家の日記』の放送があります。
大ヒットミステリー作家「芹澤環」が階段から転落し、突然この世を去った衝撃のニュースから1年。新作で担当編集者にようやくなれるはずだった「江藤恵」は、「芹澤」の未発表の原稿があると妻「真理子」から聞き、自宅を訪ねます。そこで彼女が見つけたのは、「芹澤」の残した「日記」でした。突然事故で死んでしまった「芹澤」の生前の思いが残る宝を見つけ、後ろめたい思いと共に高揚感を抱く「江藤」でした。読んでいくうちに、書かれている内容は本物らしいのに、どこか自分の知る「芹澤環」とは違うように思えます。「これは、だれが書いたのか」。
一方「真理子」は、「芹澤」の死後、彼が自身の悩みを生成AIにだけ打ち明けていたことを知ります。「芹澤」の残した日記にAIとの対話から受け取れる要素を創作として書き足し、「江藤」に見せていたのです。
「人生の大事な1ページはいつですか? あなたにとってそれが今なら、私は喜んで新作を書く」と言っていた「芹澤」の言葉に無意識に呪縛され続けていた「江藤」です。この日記をきっかけに、「人生のチャンスに間に合いたい」と欲望が膨らみます。「江藤」は「真理子」に、事故死の直前までの「芹澤」の日記を構築することを提案しますが、数々の名作を生み出したヒットメーカーの心のうちを知りたいと思う人間は、この二人だけではありませんでした。
「江藤恵」に<夏帆>、「芹澤真理子」に<シルビア・グラブ>、「林大輔」に<松尾諭>、「新木翔」に<林裕太>、「芹澤環」に<板尾創路>が演じ、演出は<平竣輔>が務め、音楽は<髙位妃楊子>が担当しています。