22日、財務省が発表しました貿易統計速報によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2025年度に1兆7144億円の赤字でした。5年連続の赤字となりました。半導体関連や非鉄金属の輸出額が伸び、赤字幅は前年度から(68.4%)縮小しています。
輸出額は前年度比(4%増)の113兆2422億円でした。3年連続で100兆円を超えて、比較可能な197⑨年度以降で過去最高でした。アジア向けの半導体電子部品や単価が上がっている日本で加工したレアメタルなどの非鉄金属、銅くずのスクラップなど原料品が輸出額を押し上げています。
為替レートは平均で「1ドル=150円34銭」で、前年度「1ドル=152円6銭」と横ばい圏内でした。
輸入額は(0.5%増)の114兆9567億円と、2年連続で増加でした。半導体電子部品やパソコンなどの輸入が増えた一方で原粗油は減少しています。原粗油の輸入価格は1キロリットルあたり6万7594円と(14.5%減少)したものの、数量ベースでは(3.8%増)でした。
2025年度は米国・イスラエルのイラン攻撃以前に契約した原油などが輸入されており、中東情勢の悪化の影響を大きく受けていません。
地域別でみると米国向けの輸出額は(6.6%減)の20兆2091億円、輸入額は(4.3%増)の13兆2103億円でした。トランプ米政権による関税政策によって、輸出額は5年ぶりに減少しました。自動車や半導体製造装置の輸出額が減り、貿易黒字は(22.1%減)の6兆9987億円となりました。
アジアへの輸出額は(6.7%増)の61兆9374億円、輸入額は(3.5%増)の57兆1292億円でした。そのうち対中国は輸出額が(2.1%増)の19兆2793億円、輸入額が(6.0%増)の27兆5127億円でいずれも過去最高でした。貿易赤字は8兆2333億円で、2年連続で赤字幅が拡大しています。スマートフォンやパソコンなど電子機器の輸入額が増えています。
欧州連合(EU)は輸出額が(8.1%増)の10兆5618億円、輸入額が(4.4%増)の12兆9479億円でした。輸入額は過去最高で、発電所向けの原動機や医薬品の輸入が押し上げています。
2026年3月単月の貿易収支は6669億円の黒字で、前年同月から(25.9%増)でした。黒字は2カ月連続。輸出額は(11.7%増)の11兆33億円、輸入額は(10.9%増)の10兆3363億円でした。