11月の米ISM製造業景況指数「48.2」
12月
2日
1日発表の11月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は前月比(0.5ポイント)低下の「48.2」でした。これで、9カ月連続で好不況の節目とされる(50)を下回りました。
米国の製造業活動は11月に4カ月ぶりの大幅な縮小となりました。新規受注が落ち込み、製造業が長引く低迷からの脱却に苦戦していることが示唆されています。
米国の製造業活動は11月に4カ月ぶりの大幅な縮小となりました。新規受注が落ち込み、製造業が長引く低迷からの脱却に苦戦していることが示唆されています。
今回の統計は、貿易政策を巡る不透明感や生産コストの高止まりが引き続き米製造業への足かせとなっていることを示しています。仕入れ価格指数は5カ月ぶりに上昇し、1年前からは(約8ポイント)高い水準となりました。
顧客需要が総じて振るわず、11月の新規受注は7月以来の低水準。受注残は7カ月ぶりの低水準となりました。
こうした需要の弱さを背景に、製造業の雇用は前月から一段と縮小しました。雇用の減少を報告した企業は全体の(約25%)に上り、2020年半ば以来最大の割合となりました。
一方、生産指数は拡大圏に持ち直し、4カ月ぶりの高水準となりました。今回は回復したものの、今年の生産は不安定な推移が続いています。
11月は衣料品、木製品、紙製品、繊維など11業種が活動縮小を示し、拡大したのはコンピューター・電子製品など4業種にとどまり、1年ぶりの少なさとなりました。
調査では、製造業向け資材のサプライヤー納期が4カ月ぶりに短縮したことも示されています。生産者と顧客の在庫は引き続き縮小したものの、縮小ペースは前月から鈍化でした。









kito