ご冥福を祈ります<原田眞人>さん
12月
14日
映画監督の<原田眞人>さんが12月8日に亡くなられています。76歳でした。葬儀は近親者で営み、後日お別れの会が開かれる予定です。
1949年7月3日生まれ、静岡・沼津市出身でした。ロンドンに語学留学後、1973年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドの映画人を数多く取材し、映画評論家として活動します。1979年に『さらば映画の友よ インディアンサマー』(出演:川谷拓三・ 重田尚彦,・浅野温子・他)で監督デビューし、1995年の『KAMIKAZE TAXI』では仏ヴァレンシェンヌ映画祭の準グランプリと監督賞の2冠にかがやき、第69回キネマ旬報 ベスト・テンの日本映画8位にランクインしました。第40回ブルーリボン賞では『バウンスkoGALS』で監督賞を受賞。
1990年代後半から2000年代前半にかけては、『金融腐蝕列島・呪縛』・『突入せよ!「あさま山荘」事件』など社会派の作品で注目を集めました。
2008年に公開されました日航ジャンボ機墜落事件を追う新聞記者の奮闘を描いた<堤真一>主演作『クライマーズ・ハイ』は、第32回日本アカデミー賞において10部門で優秀賞に選ばれました。また<役所広司>、<樹木希林>、<宮﨑あおい>が共演した『わが母の記』は、第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリを受賞。その後も精力的に活動し、近年は『駆込み女と駆出し男』・『日本のいちばん長い日』・『ヘルドッグス』・『検察側の罪人』・『燃えよ剣』・『関ケ原』・『BAD LANDS バッド・ランズ』などを手がけています。
2003年には『ラスト サムライ』で俳優としてハリウッドデビューも果たしています。また<スタンリー・キューブリック>の監督作『フルメタル・ジャケット』の字幕翻訳や吹替版の翻訳・演出を担当したことでも知られています。著書には『ハリウッド映画特急』や小説『ACT!』などがあります。










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